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セックスをして満足をしたのか、とっとと寝てしまった女を置いて、水を飲みに立った。
全裸の自分の姿が、洗面台の鏡に映る。
「……くだらない」
行為を済ませた後の、気怠い倦怠感が襲いかかる。
一人で飲んでいた方が数倍もマシだったろうと思えて、重たい身体を引きずるようにもしてシャワーへ向かった。
熱いシャワーを頭から浴びて、目蓋を閉じる。
「……もう何も、僕を煩わせるな……」
独り呟く。
これ以上、愛なんていう身のない感情には捕らわれたくはなかった……。
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