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瞬助は会計を済ませ、先に店を出ていたコウジとたくみに合流する。
「指輪get!」
袋片手に嬉しそうに笑う。
「半額出すよ」
そう財布を取り出すコウジだが…
「バカ、なに言ってんだよ、俺のプレゼントに決まってんだろ!」
「でも…」
「帰ったらお返しはちゃんと別でいただくし」
にっ、っと男前な顔を微笑ませ、耳元で囁く。
「し、しゅんすけ?」
やや慌てて名前を呼ぶが…
「さ、いこいこ~」
かわすように、声をかけ歩き出す。
「はぁ…」
恋人の不穏な発言に不安がよぎるコウジだが、仕方なく歩き出す。
その後、3人はカラオケに行き、数時間歌って帰ることにする。
勉強も運動もできて…歌くらい下手なのかなと思うけど、歌もそれなりに上手い瞬助。
心地よい低音ボイスで熱唱している瞬助を横目にたくみに話しかける。
「そうだ、今度の休みに委員会の先輩から誘われて医療サークルの研究会に参加するんだけど、たくみも行こうよ」
「へぇ、面白そうだな、もちろん行くよ」
当たり前のように頷くたくみ。
「良かった、1人で行くのは不安だったから…」
「幸田は?」
「瞬は興味ないって言ってたから…」
ケンカ中に誘われて、勢いで返事してしまった手前…
瞬助には言いづらくて聞いてはいないけど…
断わってたし…
そういう人が集まる場所には、めちゃくちゃモテる瞬助を極力連れて行きたくないから…
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