686人が本棚に入れています
本棚に追加
「えー…伸びねーのなコウジ」
「うるさい!瞬こそ1年でなんで9センチも伸びる!絶対おかしい!」
瞬助の言葉にさらにイラっとして言い返す。
「いや、だって成長期だし…」
珍しく本気で怒っているようなコウジに戸惑いつつ言葉を返す。
「もう勘弁してよー、瞬の側にいたら目立ちまくるし、」
「んなこと言ったってなぁ」
そんなことで怒るなよ、と思いつつも言ったらさらに怒りそうだったので流石に我慢する。
「また身長差開いたし、僕たち何センチ差あると思ってんの!」
「え?知らねーけど」
「31センチだよッ!…31センチ」
自分で言って哀しくなる。
「マジで!?大台いってんだスゲー」
素直に驚き吹き出して笑うが…
「笑ってる場合じゃなーい!」
コウジは怒りモード全開中。
「まあまあ、いいじゃんそのまんまで可愛いんだし」
なだめるように抱き寄せようとするが…
「ヤだよ!でかい瞬助の近くにいきたくないからもう瞬助が190センチ越えたら別れる!」
瞬助を押し退けながら唐突に宣言するコウジ。
「えぇ!!?なんで?絶対嫌だからな!」
「じゃ成長止めて!」
「いや、無理だって無意識だし…流石に俺も190までは伸びないと思うし、ほらお前だってまだ伸びるかもだろ?」
怒り狂うコウジをなんとかなだめながら…
「むー…」
「それにお前が気にしてるほど周りは気にしてないから!大丈夫だから、とりあえず別れる宣言は撤回しろよ、な!」
「じゃ190センチ越えたら、人目のつく場所で隣歩かないでよ」
少し考えてツンと言い返す。
「えぇー、ますます2人でデート出来ねぇじゃんそれ」
「瞬がデカイのが悪い!」
まだイライラなコウジに…
最初のコメントを投稿しよう!