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2人はまず、2階の職員室へと向かった。
りほから顔を出すように言われていたのだ。
ノックをして、
「篠塚先生、いますか」
と言った。
すると、
「はーい」
と涼やかな声で返事して、りほがこっちに向かってくる。
「2人とも久しぶり」
そう言って出てきたりほは、後ろ手で職員室の扉を閉めた。
「久しぶりー。ちゃんと先生やってんだね」
いくつかの言葉を交わした後にりほは、
「来てもらって早々に悪いんだけど、これから部活なの。今日は部活動の生徒以外いないし、使ってる教室と鍵がかかってる教室以外は自由に見て回っていいから」
と言った。
りほはバドミントン部の顧問だ。
自身も高校時代、3年間バドミントン部に所属していた。
「わかった、ありがとう。部活頑張ってね」
と言って、夏帆とみつきは一旦職員室へと戻るりほに手を振った。
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