ぶっ飛んだ青春

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「1階に行ってみよう」 みつきの言葉に夏帆は頷いた。 1階には購買があった。 休日だからレジは閉まっていたが、 飲食できるスペースは開放されていた。 「よく3時間目の後の休み時間に購買でパン買って食べたりしてたなー」 「そうそう、昼休みまで我慢できないんだよね」 「あ!見て、これ」 みつきはそう言って、自動販売機のウインドウの真ん中あたりを指さす。 「うわ、懐かしい!」 みつきが指さしていたのは、 紙パックのこんにゃくゼリー入りジュースだった。 夏帆はスーパーなど、ここ以外の場所でこのジュースが売られているのを見たことがない。 「これ、みんな好きだったよね~」 ジュースを買うでもなく、2人はただ自動販売機の中を覗いていた。
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