ぶっ飛んだ青春

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ぶっ飛んだ青春

「うわ、懐かしい…この匂い」 職員・来校者用玄関でスリッパに履き替えているとき、 みつきはそう言った。 夏帆は来校者用名簿に名前を書き、 名札を2名分取って1つを自分の首にかけたあと、 もう1つをみつきに手渡した。 久しぶりに母校に遊びに行こうと 言い出したのはみつきだった。 高校時代の級友・篠塚りほが 教師として母校に配属された。 本人からその話を聞いたみつきが、 高校に遊びに行きたいと頼んで実現した話らしい。 突発的にどうしてそんなことを思い立ったのかはわからないが、 夏帆は断る理由もなかったので承諾した。 みつきとは高校3年間、同じ吹奏楽部だった。 担当楽器はみつきがトランペット、夏帆がパーカッション。 2・3年のときのクラスも一緒で、 卒業してからも半年に1回くらいはこうして会っていた。
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