気持ちの重なり、恋の重なり、身体の重なり。

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 美音子の大切な部分を幸子が触れている。  誰も触れてこなかった美音子の部分に触れている。  その事実が幸子を興奮の快楽へと溺れさせていく。  美音子の芽吹いた種子は幸子に見つけてもらいたいと言わんばかりにそそり立っている。 「美音子……」 「幸子……」  お互いに名前を呼び合う事で精一杯だった。   初めてのセックスを体験するであろう美音子は幸子にしがみつく。  ――どうしてこんなにも可愛いのだろう。  幸子は自分にしがみつく美音子を見て、そう思った。   本当はもっと表現をしたい幸子だが、どの言葉で表現してもチープに感じてしまい、可愛いと素直な言葉しか幸子には出せなかった。  ――美音子が初めてというなら私も過去を捨て処女になろう。  幸子の中で無茶な願望が浮かんでくる。 「美音子、私もあなたに処女を捧げるね」    幸子は過去を捨てた。
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