16人が本棚に入れています
本棚に追加
/328ページ
それもかなり鋭い……!
この人、ただの人間じゃない……!
しかし、少年は勢いを止める事なく、そのまま再び青年に向かって鎌を振るう。
だがその攻撃は青年に難なくかわされる。
それはとても普通の人間が出せる速さではなかった。
「……っ!?」
少年は再び目を見開く。
気付けば、鎌の持ち手を青年の両手に掴まれていた。
「よし……捕まえた……っ!」
勝ち誇った様な笑みを青年は浮かべる。
一方、少年は必死で青年から振り払おうとした。
「離してください……っ!じゃないと……!」
もがいても青年の手は鎌から離そうとしない故、少年はそのまま鎌を支えに青年に向かって飛び蹴りを食らわせようとした。
そしてそれを見た青年はすぐに少年から離れた。
「落ち着け。怖がらせてしまったんだったら謝る。俺はお前の敵じゃない。お前と話をする為にここに来た」
「敵じゃないって……いきなり現れて、更に僕の事も知っている……そう簡単に信用出来ると思いますか?」
「……確かにそれもそうだな」
少年の返答に納得する青年。
その後、青年は名乗ろうとした。
「俺は国際警察の……」
しかし名乗る途中の事だった。
突然、人の悲鳴が聞こえだした。
最初のコメントを投稿しよう!