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思わず声を上げるロイ。
だがその答えは……
「そうねぇ……。ちょっと違うかもしれないわねぇ……。以前にロイ、調子に乗って演習場にあった器具とか仕掛けとか、色々と壊しちゃったじゃない。完全な修復にまだしばらく時間は掛かりそうなんだけど、その前に原因であるあなたの処分が決定したわ。ロイが到着したら、処分の内容を説明するって」
「…………」
メアリーのその言葉を聞いて、表情が真顔になるロイ。
「……あ、やべえノーマンから連絡が来ちまったぜ。ああ何か急ぎの用らしいな……。メアリー、ちょっと俺しばらく出るよ」
「ロイ?乗り物全てに発信機が取り付けられてるって知ってるわよね?だからどの時代に逃げても全部お見通しよ?」
「ぐっ……ぬかりねえ……」
更に苦い表情を浮かべるロイ。
どこへ逃げてもメアリーにはお見通し……そもそも任務等の目的以外で別の時代に向かうなど、ヒストリア・ガーディアンズとしてご法度……逃げたところで更に罰が増えるだけだ。
ああ……ここは大人しく本部に帰るしかねえのか……。
罰を受けるって分かってるのにな……。
嫌そうな表情を浮かべ、仕方なく本部へ向かい続けるロイ。
だがその時だった。
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