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国際警察に所属しているアニマルズの1人だ。
アニマルズ……それはツィオウという犯罪組織が過去に行なった動物遺伝子実験の被験者だった者達。
アニマルズとなった者達は実験の影響で、動物に変身する能力を得た。
更に充はそのアニマルズに加えて、『尾崎』の元に生まれた事によって、『モア』と呼ばれる能力も持っていた。
そして充に説明していた人物は中井隼人。
充と同じく、国際警察に所属しているアニマルズの1人だ。
隼人は充の聞き返しに頷き、話を続ける。
「近辺に繁華街があるだろう?夜の9時から12時あたりに目撃されている。夜の繁華街に子供が1人、どう考えても普通じゃない。おまけに鎌を持っていたら尚更だ。ほら、鎌と言えば、思い当たる人物がいるだろ?」
「鎌……ああ」
隼人に尋ねられて充はすぐにある人物が1人浮かんで頷く。
充達国際警察は今、ある一味を追っている。
充と同じく『モア』の力を持った人物がリーダーとなっている一味。
その一味の中に八重垣智樹という男……彼は鎌を武器としている。
しかもただの鎌ではない……鎌の刃に触れた者の体力を吸い取る能力を持っているのだ。
そして、今夜の繁華街で鎌を持った子供が目撃されている。
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