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「えっと、これって俺だけの任務なのか?守と広一は?」
「あぁ、その2人かぁ……」
隼人はすぐに2人について話した。
「永倉財閥知ってるだろ?あの三大企業の。守は今そこにいる」
その後も隼人は充に詳細に説明した。
日本の経済効果に多大な影響を与える3つの大企業……かつてツィオウも化粧や医薬品を製造する企業としてその一端を担っていたが、例の動物遺伝子実験によって解体した為、実質二大企業となっている。
そしてその中でも最も経済に影響力があるのが永倉財閥である。
更に守がリーダーを務めている、自然の力を操る事の出来る集団、ネイチャーズの能力の資金もほとんど担っている。
最近は金融会社であるレベルエイトを買収して傘下に迎え入れた事が国民にとって記憶に新しい。
だがそこはかつて裏で永倉財閥を陥れようとした経緯がある……その為、レベルエイト内で工作員が存在する疑惑がある故、警護の為に守が一時的に派遣されているのだ。
一方、仲間である広一は本業の用事で来れないそうだ。
つまり3人のうち、充だけ手が空いていた。
だから充が向かう事になった。
「何か知らないけど凄く虚しい」
手が空いているから頼まれたという事に充は嘆いた。
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