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「私は自分に自信が無いの
瑠生兄の彼女だって言っても
誰も認めてくれないんじゃないかって
私で良いんだろうかっていつも思ってる
私には今、誇れるものが何も無いから
カッコよくて頭もよくて仕事もできて
皆から認められている瑠生兄に
私は相応しくないって言われたら
何も言い返せない
私ね、光輝さんと噂になった時、
雑誌には
菱和百貨店の会長令嬢って紹介されてた
もし、次に世間に出ることがあったら
私には以前、光輝さんと噂があった女って
説明が付くと思う
私を説明する時の言葉は
私自身を説明していないの
あの凄い人の娘
あの凄い人と噂になった女
だから、もし今度
私が瑠生兄とのことで
注目されるようなことがあったら
ちゃんと、
化粧品のモデルだった人って
言われたいの
前嶋さんとの仕事だったらきっと
素晴らしい作品になると思ったから
そしたら、少しは皆に
瑠生兄に相応しいって
思って貰えるかもしれない
ちゃんと皆から認められる仕事が
してみたかったの
私、今何も持ってないんだもん
それでも瑠生兄は許してくれない？」
話しながら私の目が潤んでいく
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