元彼の存在

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「それにしても遅くない?」  二人でキョロキョロしていると、  ブロンドヘアにグラサンの女性が  手を振り私に近づいて来た キョトンとする私に 「やだ〜和泉、こんなところに居たの?   しかも、ボブヘアーだから  解らなかったじゃない」   「もしかして、梓?」 「そうよ〜!久しぶり!!」 サングラスを外した顔は まさしく私の親友、梓だった 「キャ〜!!!」 私はブロンドヘアの梓と抱き合い 二人でピョンピョン跳ねて 久しぶりの再会を喜ぶ 「何言っているのよ、  梓こそ  髪の毛ブロンドにしているから  解らなかったよ」 私が2年前、最後に見た梓は 茶髪のフワフワショートヘアだった 「だって、うちのリチャードが  似合うっていうから〜」 そう言いながら梓は デレっとした顔で ウエーブのロングヘアーを掻き上げた そんな私達をボーとした顔で 見ていた松田君に 梓が気づき、声を上げる 「いやだ〜、  彼氏が一緒ならそう言ってくれなきゃ  初めまして、私  和泉の親友で梓と言います  夫はイギリス人で医者をしてます」 と松田君に自己紹介を始めた
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