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暫し、見とれていると
「和泉、こういう場合は
抱きついてくるんじゃないのかよ〜」
そう言うと私がぎゅうっと抱きしめられた
「和泉、会いたかった・・・」
私の右肩に顔を埋めて動かない瑠生兄
「・・・?もしかして寝てる?」
「う…寝てないよ・・・」
そう言いながら私の肩に
どんどんもたれ掛かってくる重み
「もう!寝るなら早く着替えて
ベッドに行ってください
ここ、まだ玄関だし」
私が少し怒って言うと
「ごめん、ごめん。
時差ぼけで
和泉の顔を見たら安心して眠くなった
じゃあ、行こう」
靴を脱いだ瑠生兄が
急に私を抱きかかえて寝室に向かう
え!嘘、急に何?まさか・・・
いよいよってこと?
胸の鼓動が早くなって、
戸惑いと期待が交錯する
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