これより三役

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「カネウス国王陛下。差し出がましいですが、モーニング・ブルー・ドラゴン王国に国債を買わせれば、財政難も解決するのでは」 「そう簡単にはいかん。クーデターで取った政権、不確定要素が多すぎる。しかし、積極的な意見は見事なものだ、オウノ王子」 「失礼しました。ヨコヅーナ王国が国債を買えば良いのですね?」 「財政破綻したら被害を被るぞ」 「姉の結婚相手はカドバーン王国の王子です。私は義理の弟になります。曇りなき眼(まなこ)で見定めます。カミウス殿、シナウス殿、ホモウス殿の順で自己PRをお願いします」 カミウスは一歩前に出て、オウノ王子にPRをする。 「カドバーン王国第1王子で王位継承順位は1位。結婚するなら、お相手にはラグビーで紅白戦が出来るくらいの子供を作りたい」 「凄い性欲ですね」 オウノ王子は、このハゲ散らかったカミウスも減点にした。残るはシナウスだけ。 シナウスは一歩前に出る。 「カドバーン王国第2王子として政略結婚には反対しない。だが、お相手のお顔も見ずに決めれない。オウノ殿、ミタ王女の顔写真を見せてくれ」 ズキーン! オウノ王子、大ピンチ! ミタ王女は…………。 「お、お見せ致しましょう」 ここで断ったら逆に怪しまれる。オウノ王子はポーチから1枚の写真を取り出す。その手は震えている。 カドバーン王国の3王子は写真を見る。そこにはザ・デブスが写っていた。3王子は口を揃えて言う。 「「「なんだ、このひでえ不細工は」」」 「ビフォーアフターですよ。今、仰天チェンジの真っ最中」 「痩せてもブスだぞ、このパターン」 シナウスはキツイ一言を言った。 「これが姉です。確かに不細工です。しかし、妹は可愛いと思います」 「妹の写真も見せてくれ」 「は、はい」 オウノ王子はもう1枚の写真を取り出す。そこに写っている女性を見たシナウスは一目惚れをする。初めて物以外に恋をした。 「この小柄な方の名前は?」 「妹のアサノです。21歳になります」 カミウスも可愛いとは思ったが、身長差だ。ヤグられるかもしれない。ホモウスは女に興味なし。
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