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バルトロマイの給油中に1人の男が近付いてくる。そして、運転席のウインドウから声かける。
「ホーケー民国のホーケー新聞です。今、ホーケー民国で起きてる事がマル分かり。購読しませんか?」
「ホーケー新聞? こんな所で営業か。悪いがファンタジーは読まない主義でね」
「ファンタジー? 小説じゃないよ。足りない人?」
「ホーケー民国は、自国の歴史観を曲解しているナードな連中だろ。史実とは異なるファンタジーを本当の歴史だと教育して国民総妄想癖だ。生きてる価値ないよ」
「お前、ウゼえな。ホーケー拳を喰らわせるぞ」
「ウザいのはお前らの国民性だ。ホーケー民国の連中ってさ、何でも自国発祥だと言い張るよな。ハイパーディトゥやソルトオイルすらホーケー民国の物だとか抜かすし。ファンタジーを真実だと思い込んでるホーケー民国に未来はない」
バキッ! ホーケー民国の男がシナウスを殴ろうとズボン脱いだ時、カウンターでノックアウトした。雑魚はシナウスの敵ではない。
ガコン。ガチッガチガチ。パタン。給油が終わった。
「ハイオク満タン入りましたー! って。なんだコイツ!?」
男は口から泡を吹いて、ぶっ倒れている。
「ホーケー民だ。俺に殴りかかってきた。警官隊を呼んでくれ。刑は兄のカミウスが決めてくれる」
「すぐに呼びます」
シナウスはバルトロマイを運転して城に戻る。
シナウスはコトオーと運転を代わり、ガレージの中に駐車させる。その前に、オウノ王子もバルトロマイを降りた。
「ゴウ兄さんがミタ王女の結婚相手になるといいな」
「あまり賛成は出来ませんが、姉は行き遅れ一歩手前。この際、名のある方なら誰でもいいです。ありがとうございました。妹のアサノを近日中にカドバーン王国へ向かわせます」
「人は変わっても政略結婚の主旨は変わらないよね。バルトロマイは本当に買うの?」
「はい。1台、運転手付きで」
「バルトロマイはハイパーディトゥが使われてないけど、それでも?」
「新車が出たら乗り換えます」
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