これより三役

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カミウスはホモウスと別れた後、ワイン蔵で赤ワインを手に取る。20年物のテーブルワインだ。カミウスは町娘のケンと別れたのが後を引きずっていた。酒を飲み、女々しい自分を慰める。 カミウスはワインを飲みながら通路を歩く。すると、若い女中とすれ違う。 「カミウス様、おやすみなさいませ」 「ちょっと待った~」 「如何しました?」 「おっぱい揉み揉み30分コースを頼む」 カミウスの手癖の悪さは女中の間でも知れ渡っている。カミウスは性欲が強くて男性ホルモン受信が活発だ。 「ご勘弁を」 名前もない女中Aだろうと、カミウスに踊り食いされたくない。しかし、逃げ場はない。その時だった。 「カミウス、そこで何をやっている?」 カネウス・カドバーン国王もワイン蔵に来るところだった。 「父上…………。これは……その…………シモベとのコミュニケーションです」 「ふむ。女中よ、行きなさい」 「はっ! ありがとうございます」 女中Aは走り去った。そして、カミウスはカネウス国王にお灸を据えられる。 「政略結婚が迫ってる時に何をやってる? ヨコヅーナ王国から、第1王子のオウノ殿が探りに来ている。くれぐれもトラブルを起こすなよ」 「私より、シナウスとホモウスを心配すべきではありませんか。シナウスは自動車しか恋愛対象にならない。ホモウスはガチホモ」 「だからだ。頼みの綱はカミウス、お前だ。髪の毛を整えろ」 カミウスは地雷を親に踏まれ、涙目になる。 「私はハゲてない…………ハゲてない。こんなにも毛根がある。髪は長い友です」 「現実を見ろ、カミウス。強き心を持つのだ。身だしなみを整えなければ、まとまる話もまとまらんぞ」 「は…………はい」 「明日はモーニング・ブルー・ドラゴン王国の軍司、ショーリュー殿も参られる予定だ。さっきも言ったが、くれぐれもトラブルを起こすなよ」 「はい、勿論です」
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