これより三役

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カドバーン王国の玉座の間へ案内されたオウノ王子、そこはカオスだった。モーニング・ブルー・ドラゴン王国の軍司、ショーリューがホモウスを殺そうと暴れまわっていた。 「よくもソードアナニーしてくれたな! ケツがいてえ! ぶっ殺してやる! ぺニスの王子様!」 カドバーン王国の兵士達が駆け付け、ショーリューを押さえ込む。 「お止めください、ショーリュー殿!」 「ぶっ殺してやる! ぶっ殺してやる!」 ホモウスは震えながら怯えている。それを見ていたオウノ王子は頭の中のリストを整理する。ホモウスは減点だ。 カドバーン王国国王、カネウスはオウノ王子に弁明する。 「オウノ殿、ドスコイ。お見苦しいところを見せてしまいましたな。王子達がトラブルを起こすのは珍しい事なのだ」 「ドスコイ。いえ、姉に良い報告が出来そうです」 ーー場が落ち着いたところで、カネウス国王は玉座に着席する。ショーリュー軍司は亀甲縛りにされてしまった。これで暴れることは出来ない。第1王子のカミウス、第2王子のシナウスも来てカネウス国王の横に並ぶ。まずはショーリュー軍司から謁見する。 「カネウス国王陛下。改めて、ドスコイ」 「ドスコイ。それで、モーニング・ブルー・ドラゴン王国の用とはなんなのだ?」 「我が国へハイパーディトゥ鋼の輸出をお願いしに来た」 「ハイパーディトゥ鋼は簡単には輸出出来ないぞ。それを解ってて言っておるのか?」 「ハイパーディトゥ鋼は、プラズマで熱して一度鋳造してしまうと破壊も加工もほぼ不可能。輸出を解禁していただければ、我が国とカドバーン王国の間に軍事協定を結ぶ、というのはどうでしょう」 「悪い話ではないが、ハイパーディトゥはカドバーン王国の領土にしか埋蔵されていない。埋蔵量も陰りが見え始めている。軍事協定だけでは不十分だ」 「では、カドバーン王国の地位を上にするモニ・カド地位協定ならどうでしょうか?」 「一軍司にそこまでの決定権があるのか」 「クーデターを起こし、今は俺が首脳です」 「クーデターとな? 少し時間をくれ」 カネウスはショーリュー軍司を信用してない。クーデターは王政にとって、とてつもない恐怖だからだ。 「では、明日にでも」 「いや、1ヶ月くれないか」 「分かりました。1ヶ月後、また来ます」 ショーリュー軍司は亀甲縛りをされたまま帰っていった。 次に、オウノ王子がカネウス国王と謁見をする。
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