2 闇の陰陽師・黒藤

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白は光の陰陽師であり、月の陰陽師だ。 月は女性の象徴。いずれ、その意味も気づかれるだろう。 白がずっと男で通す未来はない。 ただ、そのとき周りはどうするか……。 白を御門の当主のままとするか、否(いな)やを唱えるか……。 俺は、白さえ無事でいてくれたらそれでいい。 例え、未来(さき)の白の隣にいるのが俺ではなくても。 白、お前だけは、絶対護るから。俺が、俺の総てをかけて。 だからずっと、お前は『お前』として咲いていてくれ。 月の陰陽師、月御門白桜――――。 END. NEXT→『好きになった人はオオカミでした。-さくらの血契・外伝ー』
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