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白は光の陰陽師であり、月の陰陽師だ。
月は女性の象徴。いずれ、その意味も気づかれるだろう。
白がずっと男で通す未来はない。
ただ、そのとき周りはどうするか……。
白を御門の当主のままとするか、否(いな)やを唱えるか……。
俺は、白さえ無事でいてくれたらそれでいい。
例え、未来(さき)の白の隣にいるのが俺ではなくても。
白、お前だけは、絶対護るから。俺が、俺の総てをかけて。
だからずっと、お前は『お前』として咲いていてくれ。
月の陰陽師、月御門白桜――――。
END.
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