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「英美利、声が大きいぞ」
浜本は顔をしかめて言った。
「あ、ヤバイ~浜本が酷いことを言うからでしょ」
「とにかくだ、この座席で我慢するんだな英美利!」
浜本はにくたらしーい顔をしている。頭にくる。
「ふん、じゃあ、わたしのクマさん取ってくれる?」
わたしは、浜本側にある頭上の荷物棚を指差して言った。
「はぁ? お前のクマなんか知るか!」
「浜本の方が近いでしょ、早く取って!」
「面倒くさいな」
浜本は、そう言いながら立ち上がり荷物棚からわたしのクマさんを取ってくれた。
取ってくれたのは良いけれど、浜本はわたしのクマさんを投げた。
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