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だって、わたしの唯一自慢が出来ることは、この美貌だけなんだから……。
美貌で負けてしまったら、わたしに何が残るのだろう?
何で勝負したらいいのか分からなくなる。そんなことを考えているうちに、先生がいつの間にかやって来て、出席を取っていた。
「中川英美利さん」
「はい!」
わたしは、元気で明るい声と笑顔を作り返事をした。
そうだ!
わたしは、この美貌だけではない、学校も大事かもしれないけれど、わたしはアイドルの仕事に全力を傾けて頑張りたいと思う気持ちは、奈美ちゃんや他の誰かには負けてはいないはずなんだから。
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