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そして、事務所に着き扉の前で、スーハーと呼吸を整えてから扉を開いた。
開いた扉の先には、浜本がソファにで~んと座っていた。
それから、わたしに気がついた浜本は、
「お、英美利」と言って軽く手を振った。
「浜本、用件は何なの?」
「これはさっ、朗報だと思うんだ」
浜本は、勿体ぶりながら言った。
「だから、何なのよ?」
「オーディションの話がきているんだよ」
と笑顔を浮かべる浜本。
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