英美利の青春はお仕事だ!

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人生がかかっているかもしれないと思うと、心が急にざわざわとしてきた。 ヤバイよ、ヤバイよ、これは……。 ううっ、中川英美利呼吸困難で死んじゃいそう。いえ、わたしは、強い女の子なんだから負けないわよ。 大丈夫、大丈夫よと深呼吸をする。 「英美利ちゃん、ご飯よ」 と階下からお母さんの声が聞こえてきた。 ああ、今は、ご飯どころではないのに。だけど、わたしのお腹は食欲には勝てないらしい。きゅるると、お腹の音が聞こえてきそうだ。
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