#1

30/32
前へ
/570ページ
次へ
「ボーイならいるだろ」 「実際辞める奴多くて足りてないだろうがよ。時間制だっつーのにボーイが来ない、注文したモンがすぐ来ねえのはムカついてしょうがねえ。ナンバーワンである俺の数字にも響く」 「辞めるのが多いのはお前のボーイの扱いが酷いのが原因だろうが。んなモヤシにお前専属のボーイなんて務まるか」 俺は男二人が睨み合いながら話し合っているのをただただ呆然と見ていた。 ……どうすりゃ良いんだ、この状況。 なんで酒を割らせたくらいでこんな事に……。 クソ、一時間前に帰りたい。 海都を説得して、こんなところに来ないで普通の居酒屋でべろべろになるまで呑んで、二日酔いに苦しみながらも平和な夏休みを迎えて……
/570ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8496人が本棚に入れています
本棚に追加