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「さっき何でもする、っつったよな」
俺が完全に一人の世界に入っていると、鵺雲さんが急に詰め寄ってきた。
再び鋭い視線に射止められ、俺の片足は自然と半歩後退する。
「は、はい……」
「だったらやれ。500万円分臓器を売るか、ケツ穴使うか、俺の専属として働くか……どれが一番良いかなんて馬鹿そうなお前でも分かるよな?」
そう言いながら、鵺雲さんは俺の心臓の辺りをトントンと指先でつつく。
俺は、その問いに対して無言で数度頷くしかなかった。
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