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…………やってしまった。
「あ、あの、今日からボーイとして働くことになった者です……すみません、一回外出てきます!」
「あー……いや、いい。中入れよ」
「えっ、いや、でも」
「いいから」
苛立ったような声に呼ばれ、俺はゆっくりと扉を開けた。
相変わらず強烈な香水と煙草の匂いが鼻腔を擽る。
「……お前、鵺雲の専属ボーイになったっつーヤツ?」
先程上にいた方の男は下着を穿きながらまじまじと俺の姿を見据えた。
鵺雲さん程身長は高くないが、程良い筋肉の線がついている肉体はどうにも''綺麗''に見えて、俺はつい見つめ返してしまう。
野郎の裸になんか興味無いのに。
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