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「まさに此処の王様。俺たちみたいなナンバー入りしてるキャストには普通だけどさ、他の従業員に対しては本当に厳しいから気を付けた方がいい」 「気を付ける……ったって、俺、専属ボーイになっちゃったんですけど……」 「それはほら、君の自業自得だろう?」 「う……」  晴兎さん、穏やかな人だと思ってたのに意外という事は厳しい。 「君が此処で生き残る方法としては、ひたすら鵺雲のご機嫌を取り続ける優秀ボーイでいるか、ナンバー入りキャストに気に入られる事。こんなところかな」  晴兎さんは、ソファに腰掛けている雨月さんの隣にピットリと寄り添いながら言葉を続ける。 「ここでは数字が全てだから。横暴な鵺雲を制止できるのは数字をあげてるナンバー入りだけなんだよね。特に……そうだな、ナンバー2に入ってる伊澄(いずみ)さんは最年長だし、鵺雲も言う事聞くしオススメ」 「……というか、他のナンバー入りはクセが強過ぎるから全員オススメしねえ」 「え……でも晴兎さんと雨月さんもナンバー入りしてる人達なんですよね……?助けてくださいよ…!」  
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