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 俺が縋ると、晴兎さんと雨月さんは何故かきょとん、とした表情を浮かべた。 「……なんで?」  雨月さんが眉を顰める。 「なんで、って……」 「お前を助けて俺と晴兎になんかメリットがあんならやるけど、無償でお前を助けてやる理由なくない?」 「それは……そうです、けども……」 「俺らは面倒事に巻き込まれたくないし、頼るなら他の奴にしとけよ」 ……つ、冷た過ぎる。 俺の事など全く興味がないとばかりに二人で煙草を吸い始める二人を見て、俺は絶望した。 人ってこんなに冷たいもんだったか……? 「おはよーございまぁす!」 「おはようございます」 すると、扉が開き、二人の男が控室に入ってきた。 「あ……」 昨日、店の前にいた人と、受付をしていた人……。 確か一夏さんと春名さん。
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