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***  その後はもう散々だった。  鵺雲さんの部屋に閉じ込められ、散々身体を嬲られ続けること数時間。  バイトがあると言っても離して貰えずに、ひたすらに貪られた。  ……途中からはあんまり記憶がない。  最早レイプまがい。 「腰、いったぁ……」  結局、夕方までの予定は鵺雲さんによって無理矢理奪われてしまった。  今日の鵺雲さんはいつも以上に不機嫌で、俺の声なんて何も届かない。  やっぱり俺が勝手な判断で同伴なんてしたから……?  鵺雲さんへの借金を早く返せるようにした事なのに。  しかも、気絶したまま寝てたところを叩き起こされた挙句Mirageに出勤しろ、なんて強制的に車で店まで連れて来られた。  腰が痛いことをさりげなく訴えながら運転席の横顔を覗いてみるも、不機嫌そうにタバコをふかすだけ。  何だか腫れていた鵺雲さんの頬の痕を消すコンシーラーの微かなムラを直してやろうという気にもならない。    店の近くの駐車場へ着くと、漸く鵺雲さんの口が何本目かの煙草から離れた。 「……今日は俺の卓から離れんな。少しでも他の卓についたらまた犯すからな。あとお前今日酒飲むの禁止。帰りはこれ運転して帰れ、俺のマンションまで」  一気に淡々と紡がれるのは俺に有無を言わせない恐怖の指示達。
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