1人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
「ごめんね。君のこと嫌いになっちゃった。
別れてください。」
一年足らずの、
短い初恋が終わる。
去年の4月。最初は、興味なんてなかった。周りの子がイケメンって話してるのを聞いてても、特になんとも思わなかったし。
あの頃の私は、とにかく人に興味がなかった。
5月になって、初めて君と喋ったっけ。
立ち入り禁止の屋上で、一人でご飯食べてるのを見て、声かけちゃった。
「何してるの?」って聞いただけなのに、君は勝手に女子が苦手だとか、赤面症だとか、聞いてもいないことを話してきた。
あのクールな人気者が女子苦手とか、人は見かけで判断できないなぁって、実感した。
あと、真っ赤になって「言わないで」って言う君を、あの時ちょっと、「かわいい」って思っちゃったんだよね。
最初のコメントを投稿しよう!