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「テメッ…止めろ!離せよッ… !!」
好きだといきなり告白されて、親友に襲われた。
抵抗しても体格の差で嵩彦には敵わなかった。華道部のクセして、陸上部のオレより良い身体してて、長い手脚でオレを簡単に組み敷く。
高校最後の冬休み。
家族はみんな旅行に出掛けたけど、オレーーー結城 諒太は家族旅行に興味が持てなかった。是幸いと幼馴染みで親友の千石 嵩彦を家に呼び、束の間の自由を満喫しようと思った、卒業間近の一月の始めのこと。
その出来事は突然降って湧いた。
「嵩彦ッ…止めろって!何やってんのか分かってんのか!?」
「分かってる。諒太を抱こうとしてるんだ」
「平然と言うことかよ!離せッ……いい加減にっ……あ、ぁッ……!?」
「平然となんてしてないよ。今でも緊張で胸がはち切れそうだ。諒太…好きだよ……諒太だって同じ気持ちなんだと思ってた」
上手く抵抗出来ないのをいいことに、嵩彦の手がズボンの中に滑り込む。下着の上からオレのペニスを掴むと、ゆるゆると扱きだした。
「やめッ…あ、アッ……変なとこ触んなっ…!」
「諒太も俺のこと好きじゃなかった?そう思ったのは僕の勘違いだった?」
「う、うるせぇッ……知るか!」
「答えてくれないならこのまま続ける」
「……ひっァッあ…ぁ、やっ…!」
コイツはーーー嵩彦はバカだ。学年一位の成績で、大学だって余裕で受かるくらい頭が良いクセに。オレが何で答えないのか…そして、何で応えないのか分からないんだ。答えるワケがない。きっとその理由すら分からないんだろうな。
好きだよ…
だから、この気持ちは絶対言わねぇ。
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