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1.
黄忠字漢升、南陽人也。荊州牧劉表以為中郎將、與表從子磐共守長沙攸縣。及曹公克荊州、假行裨將軍、仍就故任、統屬長沙守韓玄。先主南定諸郡、忠遂委質、隨從入蜀。自葭萌受任、還攻劉璋、忠常先登陷陳、勇毅冠三軍。益州既定、拜為討虜將軍。
(訳)
黄忠はあざなを漢升といい、南陽の人である。
荊州牧の劉表は彼を中郎将に任じて
劉表の従子の劉磐とともに
長沙郡の攸県を守らせた。
曹公が荊州を破るに及んで
仮の裨将軍となり
そのまま元の任に就き
長沙太守の韓玄に統属した。
先主が南の諸郡を平定すると
黄忠は臣従し、随行して蜀へ入国した。
葭萌から任を受けて
引き返して劉璋を攻撃した。
黄忠は常に先駆けて陣を陥とし
勇壮さは三軍の筆頭であった。
益州が平定されると、討虜将軍を拝命した。
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