黄忠伝

2/6
511人が本棚に入れています
本棚に追加
/353ページ
1. 黄忠字漢升、南陽人也。荊州牧劉表以為中郎將、與表從子磐共守長沙攸縣。及曹公克荊州、假行裨將軍、仍就故任、統屬長沙守韓玄。先主南定諸郡、忠遂委質、隨從入蜀。自葭萌受任、還攻劉璋、忠常先登陷陳、勇毅冠三軍。益州既定、拜為討虜將軍。 (訳) d7be0cd2-116f-4d76-bbb1-ae5392c5d6b5 黄忠(こうちゅう)はあざなを漢升(かんしょう)といい、南陽の人である。 2ef43c9f-325f-4eb1-b957-eb193f1dcd19 荊州牧の劉表(りゅうひょう)は彼を中郎将(ちゅうろうしょう)に任じて 劉表の従子の劉磐(りゅうばん)とともに 長沙(ちょうさ)郡の(ゆう)県を守らせた。 曹公が荊州を破るに及んで 仮の裨将軍となり そのまま元の任に就き 長沙太守の韓玄に統属した。 先主が南の諸郡を平定すると 黄忠は臣従し、随行して蜀へ入国した。 葭萌(かぼう)から任を受けて 引き返して劉璋(りゅうしょう)を攻撃した。 黄忠は常に先駆けて陣を陥とし 勇壮さは三軍の筆頭であった。 益州が平定されると、討虜将軍を拝命した。
/353ページ

最初のコメントを投稿しよう!