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風呂に入り、綺麗になった三人は、脱衣場の出入口に待機していた人形に連れられて部屋に向かっている途中
「…なんか、子供とすれ違ったんだけど…」
「実はお姉、孤児院の経営もしていたのだよ。情勢が怪しいし、孤児院には[ワービースト]や[エルフ]もいるから、危ないと判断してこっちに移動させたみたいだね?」
新たな事実
そんな素振りなどは一切見えなかっただけに、リエルは驚きを隠せない
教師と傭兵だけではなく、孤児院まで
どこにそんな時間があったのか、と
その答えはすぐに知る事になる
「まぁ、経営と言っても出資がメインだったみたいだけどね?孤児院内の事は別な[ワービースト]の二人と[アンイール]の人がいるみたい」
「あぁ、なるほど…」
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……
部屋に着くと、三人は並んだ部屋のようで、それぞれ101、102、103の数字が割り振られて…
「いいとこの宿みたい!」
「私達はもっぱら安宿だったけどね?」
はしゃいだのも一瞬
部屋はというと…
「わぁ…」
ベッド、机、クローゼット
トータルの広さ五畳前後で丸い窓一つ
※余剰スペース、二畳あるかどうか
「…まぁ、一人なら十分よ。物もちゃんと置けるわ」
「…そうだね」
「一人部屋としては悪くない方だよ?向かえの部屋、窓もないし」
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