広がる戦火

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――― 「バカなっ!!」 ダンッ! 警報音が鳴り響く中、砲撃を受けた敵艦の艦長は計器類を叩いた 慢心であったが、当然と言えば当然であった 迎撃ミサイルも撃てたが、たかだか砲弾を、この世界の人間から見れば大きいこの船と同じ程度の砲弾を、飛ばしてきた それだけだと思ってしまった 12cm砲弾程度なら、これだけで十分だと思ってしまった 敵の艦長は、経験が足りず、現代の対艦戦の知識もなく、ただ未熟だったのだ ――― 「自発装填完了」 「いやー、ここでさ。この世界の人に鹵獲されたらマズいんだよね。だからさ…」 リッサは悪魔のような笑みを浮かべる 「中身、全部殺して私がいただこうじゃないか。副砲と主砲、ついでに対艦ミサイルと止どめの特殊焼夷弾頭ミサイル。今の順で撃て。副砲は装填次第、トリガーはこちらで持つ」 「撃てます」 「ってーー!」  
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