63人が本棚に入れています
本棚に追加
/496ページ
―――
「バカなっ!!」
ダンッ!
警報音が鳴り響く中、砲撃を受けた敵艦の艦長は計器類を叩いた
慢心であったが、当然と言えば当然であった
迎撃ミサイルも撃てたが、たかだか砲弾を、この世界の人間から見れば大きいこの船と同じ程度の砲弾を、飛ばしてきた
それだけだと思ってしまった
12cm砲弾程度なら、これだけで十分だと思ってしまった
敵の艦長は、経験が足りず、現代の対艦戦の知識もなく、ただ未熟だったのだ
―――
「自発装填完了」
「いやー、ここでさ。この世界の人に鹵獲されたらマズいんだよね。だからさ…」
リッサは悪魔のような笑みを浮かべる
「中身、全部殺して私がいただこうじゃないか。副砲と主砲、ついでに対艦ミサイルと止どめの特殊焼夷弾頭ミサイル。今の順で撃て。副砲は装填次第、トリガーはこちらで持つ」
「撃てます」
「ってーー!」
最初のコメントを投稿しよう!