62人が本棚に入れています
本棚に追加
/496ページ
「来たね。じゃ、行こうか？」
「うん！」
二人は屋敷の廊下を進んでエントランスまで行くと、女性がこちらに気付いた。
「あら、お二人とも制服が似合ってますね」
「ありがとうございます、ユリア様」
「気を付けて行ってきなさいね」
「はい、行って参ります！」
「それじゃ、行ってきまーす」
二人はこの家で厄介になっている身だ。
元々は彼女達の義姉がここのお嬢様を助けて厄介になっていたのだが、その姉が数年で四人以上増やしてしまったうちの二人がこの妹達である。
先ほどのユリアもそうだが、当主も寛容な人物である。
リエルはその恩を少しでも返すために、メイド見習いもしてたりする。
そうあたりの話しはそこそこ複雑なので、また後日。
最初のコメントを投稿しよう！