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二人は学校を目指してしばらく歩くその道中は、当然ながら色々な人、人種ともすれ違っていく
荷物を運ぶ人や、店先で何かを話している人、朝から元気な子供や、街を見回る兵士
石造りの王都の街は、今日も平和のようだ
「いつも思うけど、色んな人が増えたよねぇ?」
「うん。5年前じゃ、あり得ない光景だね」
街には大きく5種類に分けられた人種が存在している。
耳や尻尾、翼など鳥や獣の特徴を持つ獣人[ワービースト]
魔法の扱いに長け、尖った長い耳を持つ[エルフ]
これと言った身体的特徴はない、白い肌をした人種[クラインズ]
同じく、白い肌以外の人種[ヒューマン]
そして、角や昆虫の特徴を持つ魔族こと[アンイール]
これら5種類の人種を総じて[人間]、[人類種]とした。
「―― のが割と最近。それまでは[アンイール]が魔物の強いヤツ的な扱いだった、んだよねぇ」
「…シィちゃん。見た目に差がなければ、そういう事も起きない、のかな?」
「無理だと思うよ?私が前いた所は[クラインズ]と[ヒューマン]だけだったけど、戦ってない歴史がないくらいだし」
「そっか…」
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