ベルの大冒険!?

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私は、慌てて田中さんを押し退けて 外に出るが……ベルは、左側の廊下を猛ダッシュ中。 子猫でも素早いベルを捕まえられるのは、 アダムしかいない。 しかし頼りのアダムは、ただ今お留守番中だ。 「ベル。待ってってば~!!」 私は、追いかけながら社長に電話した。 何とかして捕まえないと……。 運良く電話に出てくれたので説明する。 『はぁっ?ベルが会社に!?』 事情を話すと社長は、怒鳴り声に近い声で驚かれる。 ひぃぃっ……怖い!! これは、怒られるかもしれない。 「あの……すみません。どうやらカバンの中に 紛れ込んでたみたいで、すぐに 捕まえようとしたのですが逃げ出してしまいました」 『ハァッ……まったく。アイツは、慌てながら 追いかけ回すと逆に鬼ごっこみたいだと思って 面白がるぞ。とにかく何としてでも探せ。 危険な場所にでも入り込んだら大変だ!』 『俺もすぐに探すから。 見つけたら連絡しろ!?』 「はい。分かりました」 私は、慌てて電話を切った。 怒鳴られなかったがため息を吐かれた。 もしかしたら相当呆れたかもしれない……。 落ち込みそうになったが とにかく追いかけて捕まえなくては……。 落ち込んではいられない。 私は、曲がり角まで行くが ベルの姿は、何処にもなかった。 おかしいわね……? 確かに、こっちに来たはずなのに。 すると清掃スタッフの人が台車を運びながら すれ違った。
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