ベルの大冒険!?

1/12
885人が本棚に入れています
本棚に追加
/92ページ

ベルの大冒険!?

「ベル。お願いだから大人しくしてて」 私は、慌てて捕まえようとした。 だがベルは、何を思ったのか私の手をすり抜けて 隣のリスクに移動してしまった。 「あ、こら。ベル そっちに行ったらダメ!!」 慌てて捕まえようとするが 面白くなってきたのかベルは、デスクから デスクへと猛ダッシュをしてしまった。 書類やファイルがあってもお構い無し。 器用に飛び越えて進んで行く。 小さいのにさすが猫なだけあって身軽だ。 「うわぁっ!?えっ……子猫?」 急に登場したベルに周りの社員達も 驚いてしまう。 お願いだからこれ以上行かないで!! 「ニャー」 上機嫌なベルは、ぴょんと最後のデスクまて行くと 器用に椅子を蹴り下におりてしまった。 身軽なのは、分かったから戻ってきて……。 「ベル。待ちなさい!!」 私は、慌てて追いかけた。 するとたまたま男性社員の田中さんが ドアを開けて入ってきてしまった。 「田中さん。すぐにドアを閉めて下さい!!」 「えっ?ドア……?」 慌てて叫んだがすでに遅かった。 戸惑う田中さんを余所にベルは、足元を すり抜けてしまった。 なんて素早しっこいの!?
/92ページ

最初のコメントを投稿しよう!