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物件探し
〇主人公自宅(朝)
(SE)インターホンの音
(SE)スリッパの足音
(SE)ドアの開く音
慎矢「おはよう。迎えに来た。行くぞ」
慎矢「彼女、借りていきますね」
〇コンパクトカーの車内
慎矢「シートベルトしたな。行くぞ」
(SE)エンジン音
慎矢「これから行く不動産屋はお前の大学のすぐ近くだから、三十分くらい走らせれば着くと思う」
慎矢「寝ててもいいぞ」
〇不動産屋に隣接する駐車場
慎矢「着いたぞ」
(SE)ドアの開閉音
慎矢「さっさと行くぞ」
〇不動産屋内
(SE)自動ドアの開閉音
慎矢「予約してた三好ですけど」
店員によって奥のカウンターに通される。
慎矢「忙しい所無理を言ってすみません」
慎矢「部屋は広めで、できれば八畳以上がいいですね」
慎矢「(小声で)おい、お前も黙ってないで、自分の希望を言え。言わないと分からない」
慎矢「あとは、バス、トイレ別で。以上の条件でお願いします」
(SE)紙を受け取る音
慎矢「かなりいい物件だな。お前はどう思う?」
慎矢「内見って今日できたりしますか?」
慎矢「ほとんど決めたようなもんだけど、見に行ってみよう」
慎矢「綺麗なのはまだ新築だから当然だ」
慎矢「部屋も一つ一つが広かった」
慎矢「もうお前の心は決まっているとは思うが、ここにするか?」
慎矢「決まりだな」
〇慎矢の運転する車の中(夕方)
慎矢「さすがに一日で契約まで行くのは体力的に辛いな」
慎矢「眠いなら寝ても構わないぞ。家に着いたら起こしてやる」
(SE)衣擦れ
慎矢「安心しきって寝やがって。かわいい寝顔じゃねぇか」
(SE)エンジン音が切れる音
(SE)衣擦れ
慎矢「おい、家に着いたぞ」
慎矢「礼なんていらない。もう暗くなってきてるし、早く家に入れ」
(SE)ドアの開閉音
慎矢「これからあの家で二人で暮らすなんて…夢なんだろうか…」
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