チリ積もなお話

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チリ積もなお話

大学に入ったばかりの頃、とある教授が言いました。 君たちは数年後、卒業するために卒論を400字詰原稿用紙換算で最低でも80枚以上書かなくてはならない、と。 それを聞いた時、論文を80枚!?とびっくりしましたが、その教授から、一年生の前期の間ずっと、講義のたびに1つテーマを出され、翌週の講義までにそれに対する論文を原稿用紙10枚書いて出す、という宿題を課されました。 2ヶ月後、各々が提出した論文を1つにまとめて返してくださり、おっしゃいました。 「 君たちは2ヶ月かけて80枚の論文を書き上げたよ」と。 「卒論で80枚の論文を書くというと遠い道のりに感じるけど、やってみたら案外行けそうな気がしてきたでしょう?」って。 勿論、短い論文10枚×8本と、1つの論文で80枚一気に、は質が違います。 でも、あのときクラスのみんな、あ、私、書けるかもって自信を与えてもらったのも事実です。 何かを書いて文字数を確認するたびにその時の出来事をふと思い出します(*´ω`*)ノ ちなみに私、卒論は総枚数120枚書いて卒業しました(笑)。 ノルマの80枚を40枚もオーバー(笑)しましたが、そんなに苦ではありませんでしたし、提出期限より随分前に書き上げて、まだ済んでいないお友達のお手伝いをした思い出が。 今思い出しても、大学生活は興味のある勉強をさせてもらえて…自分にとって1番楽しい時間だった気がします(ू•ω•ू❁︎)ଓ♡⃛︎
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