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皇帝の退屈しのぎ
「ねみぃ~」
短く欠伸をした柊晶は
今期の皇帝会の皇帝だ。
皆からは晶皇帝と呼ばれていた。
生徒名簿を見つつため息をついた。
女性欄を見ても皆姫になっているのだ。
ため息をつくと男性一覧を見て
「へぇ、海外の相手は男子か? 男子ねぇ~?!」
目に止まった名前に驚いた。
1学年したの、相葉海斗その名前を見た瞬間俺は走り出していた。
以前別の中学の時、告って振られたので
頭からすっかり除外していたが、彼が今年度から入学してくると
晶は知らなかった。
1aに行くと見つけた。
「海斗」
そう叫べば、海斗がこちらを見た。
「何。つうか、用がないんなら帰れば、皇帝」
その言葉にイラッと来た俺は海斗に
「お前、俺の姫になれよ」
そう言うと海斗は周りを見つめて
「いいよ、俺もあんたに話があったしね、なってやるよ、とりあえずあんたの部屋いかない? ここ、さすがに目立つ」
そう言うと起き上がり着いてくる。
あまりにあっさりしていて拍子抜けしていると部屋に着いた途端態度が一変した。
「で、条件その1どうせ、売り切れだから俺のとこに来たんだろうから、変なことすんの禁止ね 」
いきなりの事に話がついていけずにいると
「条件その2 人前で姫と呼ぶのはまあ仕方ないとして、あまり度が過ぎると怒るから、変な気は起こさぬように」
そう言うとニヤリと笑って
「まだ未練があるとはね?、随分と大胆に言い切ったようだけど、少しお灸が必要かな? 今も話についてけてないようだし」
その言葉に晶が慌てて下がれば素早くその手をとると引き寄せ
耳の裏を舐め始めた。
いきなりの事で戸惑い息が荒くなれば
「何だよ? 感じてんの? これじゃお灸じゃ無くてご褒美か?」
そう言うと少し考えた顔をすると
「なら、これなら、罰になるかな?」
そう言うとカリッっと歯を首筋に立ててきた。
「ひぃ、痛い、やめ」
そう言いながら片足で蹴ろうとすれば逆に蹴り返され痛みに蹲った。
「姫解消したら? 体が持たないよ?」
その意味は本心だろう、晶が首を降れば海斗は
「なら今後のことは知らないぞ、どうなっても?」
その問いと共に机に行くと椅子を引き座り
「じゃあ、晶皇帝、よろしく、壊れないように気をつけなよ」
そう言うとクスクス笑っていた。
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