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炎天下の真夏日。
夏休み最中の子供と遊ぶために、ビニールプールを用意。
「じゃあ、膨らませるよ!」
私は縮んだプールを口にして息を吹き込む。顔を真っ赤にしながら……。
「ねぇねぇ……」
「な……、な……、なに?」
私は息絶え絶えに子供の声に答える。
「これ、ふくらませるやつじゃない?」
「あ……」
そうして、私は空気入れを使ってプールを膨らませる。一体なんだったんだろうさっきのは……。膨らませ終わると私は汗まみれになっていた。プールに水を張る。
「ねぇねぇ……」
「なぁに?」
「先入っていいよ?」
汗だくの私を見て先に勧めてくれる子供。入りたいけど……ちょっと気恥しい。でも……冷たそうな水が私を誘惑する。
「一緒に入ろうか?」
「うん!」
子供と一緒に入るビニールプール。そのひんやりとして心地よい水の感触は昔の懐かしさと今の幸せを私は噛み締めていた。
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