1775人が本棚に入れています
本棚に追加
翌日、職場で洸を見た。
相変わらず、なにかやらかして、部長に褒められつつ、叱られている。
なにかすごいことをやったあとに、なにかやらかしたのだろう。
こいつの対応には部長も困っているようだ、と思いながら、物陰から窺う。
しゅんとしている洸を見て、洸が悪いとわかっていて、会社のあちこちにある鈍器で人事の部長を撲殺しそうになる。
どういうことだ。
まさか、あの津田洸が気になるとか?
いやいやいや、冗談だろう。
俺はあんな話すと気が抜けるような女は好みじゃない。
……はずだ。
部長が最後になにか言い、洸はちょっとだけ笑ってみせた。
ああ、可愛いっ!
最初のコメントを投稿しよう!