1772人が本棚に入れています
本棚に追加
そのあと、スーパーの中で葉山と出会ったので、また、なんとなく捕獲してきてしまう。
一緒に並んで料理を作っていると、葉山はチャトランに足を舐められ、
「なんかやるから、あっち行ってろっ」
と叫んでいた。
「もう慣れてきたのかと思っていたが」
と遥久が言うと、
「側に来たり、触って来たりしなければ大丈夫です。
あと、目が合わなければ――」
と葉山は言う。
「いや、それ、なにも大丈夫じゃないだろう」
と言ったあとで、ふっ、と笑うと、
「なんなんですか。
勝ち誇ったように」
と葉山が言ってきた。
「お前は洸とは暮らせないよな」
「……チャトランを檻に入れておけばいいじゃないですか」
最初のコメントを投稿しよう!