婚約出来ないご令嬢は悔しくて冒険する

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1.婚約破棄 私の名前はユキエ・レイテェルト。 年齢は23歳。 ご令嬢をしています。 私には将来婚約しようと約束した人がいます。 お名前はクリス・ユリオン。 年齢28歳。 王子をしています。 私にはふさわしい方ね。 婚約するのが楽しみです。 「クリス、いつ婚約するの?」 「ユキエ、なんだと? 婚約? あはははははっ、馬鹿じゃないのか」 「どういうこと? 婚約してくれるって言ったじゃない」 「そんなのは口約束だ、婚約するわけないだろ、それにおまえとなんかするかよ、馬鹿ご令嬢」 クリスったら、今頃になってなんでそんな事を……。 「何言っているの、クリスは私と婚約するんでしょ?」 「婚約するはずがないだろう」 「そ、そんな……私の人生を返して……」 私はクリスに近寄り、クリスの頬を手で叩いた。 「そんな事をするのか? 強気なユキエだな」 「婚約しなさいよっ!」 「口約束だから、婚約する気は無いぞ」 「…………」 私は馬鹿にされた気分で嫌だった。 こんな思い初めてだわ。 この屈辱どうにかしたい。 どうすればいいの……。 「ユキエがSSS冒険者になったら婚約を考えてやるよ」 「本当に? 本当なのね?」 「ああっ、本当だ」 「わかったわ、今から旅に出る、きっとSSS冒険者になってみせるわ」 クリスは心の中で笑っている。 俺の言う事を信じやがって馬鹿じゃないのか。 それに冗談も通じないようだな。 これで良い退屈しのぎができるのか。 それに俺も機嫌がいいしな。 ユキエは本当にSSS冒険者になれるのかね。 私はお金を持って装備を揃えに行くことにした。 とりあえず、一番強そうな武器と防具を買った。 それを私は装備をする。 それと剣も強そうなもの、魔法をある程度は覚えたわ。 後は私が成長すればいいだけね。 必ず、SSS冒険者になってあげるわ。 私は今から旅に出る。 クリス待ってなさい。 SSS冒険者になって見返してあげるわ。 この悔しさを旅ではらさせていただくわ。
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