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はじまりとこれからも
“必要なときに助けるのは、あたりまえのこと“
困っているから声をかけた、最初は、本当にそれだけだったんだ
でも、声をかけて、ありがとうって言われて、少しずつ話すようになって、
そうするうちに、なにかが、変わっていったんだ
行き交う人たちの中で、寂しいような、悲しいような、顔をしているきみを笑顔にしたい
ただ助けるだけじゃ足りない、本当はもう少し、先に進みたい
どうしてそばにいるのか、その答えだって、もうわかっているけど、
あと少しだけ、このままでもいいかな
だって、初めて会ったときのまじりっ気のない嬉しそうな顔が、頭から離れないから
そうは言いつつ、僕は、今日もきみに声をかける
「ねえ、みちるさん、こういうの興味ある?」
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