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明日もこれからも
はじめて出会ったとき、君はひとりだった
僕もひとりだった
他人の心に寄り添いすぎる僕は、昔から、子供に近すぎるって怒られて、
でも、すみっこで、膝を抱えている子を放っておくことはできなかった
だから、手をとった
もっと笑ってほしくて、世界は広いんだよって教えたくて、
そうするうちに、君は僕を気に入ってくれて、僕たちは長い時間を、ふたりで過ごした
君がよく笑うようになって、新しい家族や友達ができて、それでも、僕たちは変わらなかった
いつからか、君が僕の家にくるようになって、普通じゃないことはわかっていたけど、嬉しかった
君を支え、導いてきたつもりが、いつの間にか、僕がその存在を支えにしていたんだ
この間のことで、改めて気づいたよ
君の笑顔に、言葉に、どれだけ救われているか
大きくなったんだね
でも、まだ変わらなくていいかな?この時間だけは、失いたくないんだ
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