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こうして計画された武器人間は完成され、あとは目覚めるのを待つのみとなりました
人工結合型武器人間の2人が目覚めるとベッドの傍らには博士が微笑んで佇んでいました
「おはよう、気分はどうかな?チルチルとミチル?」
『チルチル?ミチル?僕達は……』
2人は自分たちの名前を思い出せません
「兄がチルチル、妹がミチル今日から生まれ変わった2人の名前だよ
何か困ったことがあったら私に言いなさい
私が君達の親だからね」
博士が2人の頭を撫でながら言いました
「今はまだ身体が辛いだろうからゆっくりしていなさい」
博士は2人に横になっているように言うとおもむろに絵本を取り出して2人に見えるように読み進めていきました
2人は親の顔も忘れてしまうぐらい生きることに必死だったのと親として接してくれる博士に大層喜び、そして刷り込みをするかのように《幸せの青い鳥》の話を気に入り、名前を付け呼んでくれる博士に懐いていったのです
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