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この景色を見るのは何年ぶりだろうか
広くどこまでも続いていく空がずっと、もっと広がっていくような、真っ青な海
その海を忘れたくて、私はずっと遠く、海が見えない場所で暮らしてきた
事実、海のことを忘れていたのかもしれない
今日が自分の誕生日であることを思い出し、そして、海のことを思い出したのは、ただの偶然か・・・それとも・・・
なんて、考えると少し怖くなる。
だから考えるのをやめるために海に近づいた。
海に近づくと、まるでそれしか音がないように不規則に波の音が鳴り響いて、まるで、母の腕の中で寝てるような、懐かしさでいっぱいになる。
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