茜先輩

7/7
前へ
/76ページ
次へ
「いえ、私、そんなに役に立てなくて… 」 私がそう言うと、 「みんなが嫌がる事を嫌がらずにできるって 森宮のいいところだと思う。」 と優しい微笑みをくれた。 どうしよう。 すっごく嬉しい。 嬉しくて嬉しくて、なのに、胸の奥がキューって掴まれたみたいな、でも痛いわけでも苦しいわけでもなくて、不思議な感覚。 なんだろう。 奏先輩から目を離せない。 「森宮、来週、アンコンが終わったら、話が あるんだけど、いい?」 奏先輩が急に真面目な顔で言うから、 「はい。」 って返事したけど、話って何? 今じゃダメなの?
/76ページ

最初のコメントを投稿しよう!

213人が本棚に入れています
本棚に追加